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ご飯の炊きあがりの秘訣は「炊飯器のヘソ」~磁石の不思議な性質~

電気炊飯器は、水と米を入れて、炊飯スイッチを押せば
自動的にご飯を炊いてくれる便利な家電機器です。


電気炊飯器がご飯の炊きあがりを検知できるのはなぜなのかと言いますと
それは意外にも「磁石」の意外な特徴を活用しているからなんです。


磁石は、磁力によって鉄などに吸い付く性質は
小学校の理科の授業で実験しましたよね。
その磁力は、常温では変わりませんが
温度が上昇すると少しづつ減少し
ある温度になると磁力は完全に失われてしまいます。
反対に、温度が下がっていくと、ふたたび磁力は復活します。


このように、磁力を失う温度のことを「キュリー温度」といいます。
電気炊飯器は、磁石のこうした性質を上手く利用した家電機器というわけです。


釜にお米と水を入れ、ヒーターで加熱すると
水は沸騰し、釜底の温度は上昇していきます。
しかし、釜に水が残っているうちは100℃を超えることはありません。
そして、お米が炊けて水がなくなると
釜底の温度は急に上昇して
炊飯センサーである磁石の温度も一緒に上昇していきます。


磁性体の材質によってキュリー温度は異なりますが
鉄なら770℃、ニッケルなら354℃まで上がると磁力は失われます。


この磁石がご飯の炊きあがりを検知して
自動的に炊飯を終了させるわけです。

キュリー温度(キュリー点ともいう)は
ノーベル物理学者キュリー夫人の夫です。
夫婦ともに物理学者であるピエール・キュリー氏によって発見された現象です。


最近では、かまどのように強い火力でご飯を炊く「IH炊飯器」が主流となっています。
IH炊飯器では、釜底の温度検知には、磁石の性質を利用したもののほかに
温度によって電気抵抗が変化する「サーミスタ」という半導体素子も使われています。

磁石では、一定の温度しか検知できませんが
サーミスタは炊飯途中の温度も検知ができます。
そのため、マイコンと一緒に使うことで
火加減をきめ細かく調整し、美味しいご飯を炊くことができます。


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